忍者ブログのテンプレ製作・お試し用。
新作テンプレ試用中は、しょっちゅうデザインが崩れます。
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あ!記事投稿用エディタの下部に、新人ブロガーさんへの説明が増えてる……!!
とても良い事だけど、ちょっと発見しにくいのが玉に瑕。
もうちょっと分かり易い所に置く、という選択肢は無かったのか……。
でも「このページは簡素版エディタとなっており~」とか書いてるって事は、やっぱり今の位置にしか置けないかなあ。
本日体験した、ちょっとした小話を追記に。小説仕立てで。
マジでビビッたのです、無駄に(笑)
頂いたコメントへのレスを致しております。それではどうぞです!
とても良い事だけど、ちょっと発見しにくいのが玉に瑕。
もうちょっと分かり易い所に置く、という選択肢は無かったのか……。
でも「このページは簡素版エディタとなっており~」とか書いてるって事は、やっぱり今の位置にしか置けないかなあ。
本日体験した、ちょっとした小話を追記に。小説仕立てで。
マジでビビッたのです、無駄に(笑)
頂いたコメントへのレスを致しております。それではどうぞです!
+ + + + + + + + + +
窓の外は秋の空。徐々に近付きつつある台風の影響か、いつもよりも僅かに強い風が吹いていた。
窓を開ければ涼しい風が入り込んでくる。
その風が気持ち良く、網戸だけを閉めた状態で過ごしていた。
突如聞こえてきた、カサリ、という音。
枯葉が飛んで来るにはまだ早い。しかし木片と言うには軽い音だった。
正体不明の音の原因を確かめるべく、ふいとベランダに目をやる。
そこに落ちていたのは、見慣れぬ何かの塊。
長さは5センチ程度、幅は3センチに足りない程度。茶色いそれは、よもやここに飛び込んで来るとは思ってもみなかった物だった。
「セミ!?」
そう、セミが落ちているのだ。
ぴくりとも動かないそれは、明らかに死骸。かさかさと乾いた音を立てつつも、風に煽られては揺れた。
「……弟に処分してもらおう」
幾ら田舎育ちとはいえ、虫が平気という訳ではないのだ。
育ちの場所如何ではない。個人の資質なのだから。
弟に処分を頼もうと思っても、まだ弟が帰宅するまでは大分間がある。
それまでにセミの死骸がどこか妙な所に入り込まぬよう、監視をする事となってしまった。
風が吹く。カサリと揺れる。
風が吹く。カサカサと揺れ続ける。
数分置いて見てみれば、先程までとは違った場所にあるセミ。
風に煽られたにしても、どうにも激しい移動をしている。
風が吹く。カサリと揺れる。
風が吹く。コソとも動かない。
先程までよりもずっと強い風だというのに、まるで無風であるかの様にセミは動かない。
風が吹く。カサリと揺れる。
風が止まる。カサカサカサカサ。
揺れ続けるそれは、風以外の原因によるのだろうか。
やけに逸る心臓に渇を入れ、ベランダにある筈のセミの死骸を探した。
先程までとは違った場所に、それは有った。
そしてその足が、亀の様にひっくり返った足が、もがき、カサカサと音を立てていた。
「……生きて、る?」
どうにかして引っくり返った身体を元に戻したいのだろう、足は懸命に動かされている。
しかしそもそも体力が尽きかけているセミだ。数秒動いてはすぐに止まり、幾ばくかの休憩の後にまた動き出す。
それがたまたま風の吹くタイミングと合ったが為に、今まで生きている事に気付けなかったのだ。
「だからあんなに移動してたんだ」
判ってみれば何て事は無い。どうにか体勢を戻そうとジタバタと暴れるのだから、当然位置が動いてしまう。
そして動き終えた後にそれを見てみても、インターバルの最中では足の動きを見る事が出来なかった。
ただ、それだけの事。
「……早く帰ってきてくれないかな、弟よ」
生きていると知っても、やはりベランダにセミが落ち続けているというのはあまり気持ちの良い物ではない。
しかもそれが、必死の思いで動き続けているのだとしたら。
なるべく早く解放してしまいたい。
だがそんな姉の思いとは裏腹に、弟が帰って来たのはそれから二時間程経ってからの事だった。
未だ生きていたセミを引っくり返し、のそのそと歩き出す。
だがそんなセミを街路樹へ向けてぶんっと投げたその様子は、幾ら虫が苦手とはいえ僅かばかり心が痛む光景だった。
体力の尽きかけていたセミがその後どうなったのか、知る術は、無い。
窓を開ければ涼しい風が入り込んでくる。
その風が気持ち良く、網戸だけを閉めた状態で過ごしていた。
突如聞こえてきた、カサリ、という音。
枯葉が飛んで来るにはまだ早い。しかし木片と言うには軽い音だった。
正体不明の音の原因を確かめるべく、ふいとベランダに目をやる。
そこに落ちていたのは、見慣れぬ何かの塊。
長さは5センチ程度、幅は3センチに足りない程度。茶色いそれは、よもやここに飛び込んで来るとは思ってもみなかった物だった。
「セミ!?」
そう、セミが落ちているのだ。
ぴくりとも動かないそれは、明らかに死骸。かさかさと乾いた音を立てつつも、風に煽られては揺れた。
「……弟に処分してもらおう」
幾ら田舎育ちとはいえ、虫が平気という訳ではないのだ。
育ちの場所如何ではない。個人の資質なのだから。
弟に処分を頼もうと思っても、まだ弟が帰宅するまでは大分間がある。
それまでにセミの死骸がどこか妙な所に入り込まぬよう、監視をする事となってしまった。
風が吹く。カサリと揺れる。
風が吹く。カサカサと揺れ続ける。
数分置いて見てみれば、先程までとは違った場所にあるセミ。
風に煽られたにしても、どうにも激しい移動をしている。
風が吹く。カサリと揺れる。
風が吹く。コソとも動かない。
先程までよりもずっと強い風だというのに、まるで無風であるかの様にセミは動かない。
風が吹く。カサリと揺れる。
風が止まる。カサカサカサカサ。
揺れ続けるそれは、風以外の原因によるのだろうか。
やけに逸る心臓に渇を入れ、ベランダにある筈のセミの死骸を探した。
先程までとは違った場所に、それは有った。
そしてその足が、亀の様にひっくり返った足が、もがき、カサカサと音を立てていた。
「……生きて、る?」
どうにかして引っくり返った身体を元に戻したいのだろう、足は懸命に動かされている。
しかしそもそも体力が尽きかけているセミだ。数秒動いてはすぐに止まり、幾ばくかの休憩の後にまた動き出す。
それがたまたま風の吹くタイミングと合ったが為に、今まで生きている事に気付けなかったのだ。
「だからあんなに移動してたんだ」
判ってみれば何て事は無い。どうにか体勢を戻そうとジタバタと暴れるのだから、当然位置が動いてしまう。
そして動き終えた後にそれを見てみても、インターバルの最中では足の動きを見る事が出来なかった。
ただ、それだけの事。
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生きていると知っても、やはりベランダにセミが落ち続けているというのはあまり気持ちの良い物ではない。
しかもそれが、必死の思いで動き続けているのだとしたら。
なるべく早く解放してしまいたい。
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体力の尽きかけていたセミがその後どうなったのか、知る術は、無い。
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